まずは敷かれたレールを知ることが肝要であろう。
つまり今や一億総中流となって全員が何となく「幸せに」暮らしているかも知れないが、行先にはライオンが口を開いて待っているとすればどうしようか?ということ。
ライオンの存在に気づいた時点では手遅れである。
一億総中流とはよく考えたもので、それくらい大きな電車であれば、もはやそれが敷かれたレールの上を走っていることさえ忘れてしまうのである。
危機感の持ちようがなく、まさに現代社会の現状であろう。
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今や大学に行くのが当たり前と言われつつも形骸化しており、ニュースでも大学の先生が生徒の学力の低さを嘆いているとか聞く訳だが、(その為に例えば理系であれば大学入学後に大学側で生徒のために高校数学から教え直してあげる、という始末。。)
大学に行く側としては「みんな行ってるから行ってるだけ」くらいの意識で行ってるのだろうから、もう立派な「レールの上を無感情で呆けて運搬させられる人」であろう。(どこかで誰かが「一丁あがり!」と言って拍手してそうである。)
(無論そんなふざけた動機で行ってるわけではない方もいるだろう。むしろそういった方はこんな指摘に怒りは覚えず、現状認識として「確かにそうだ」と冷静に分析していただければ良いこと)
そんな人たちが世の中に出ていく訳で、一億総中流とはつまり一億総インテリということであろう。
インテリなだけあって、自分が正しいと信じて疑わず、他者の批判を聞き入れず、どこの入れ知恵か知らないが、批判されると人権だ差別だと騒ぎ立てる始末である。
かような集団が、斯様に自己本位な集団が、自分達が住んでいる空間がまんまとレールの上を走っているとどうして知覚・認識することができようか、ということである。
(その癖いざライオンの口が見えると、先頭切ってギャーギャーと騒ぎ出す。騒ぐだけ騒いで「何でみんな無能なんだ!」とか言ってのけるのだろう。)
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一応過去を遡ってみると、分かりやすいのは明治維新であろうか?
つまり身分制度を廃止した訳だが、誰かが何かの時に「パンドラの箱を開けることになる」と言われた通り、一方で優秀な人材も輩出されるだろうが、他方で「訳のわからぬ」ものも出てくる訳で、そこまで含めてそう言ったものの責任や面倒を見るしかない状態にいずれなる、という意味合いだったのだろう。※かといって、時代の流れとしてこれは必然であり決して批判の意味はない。
時間的(慣性の法則的)なこととか、様々な要因があって、その辺は諸先哲の研究を参考していただくとして、かなり端折ると、戦後になっていよいよ「何の垣根もなくなった」と言えるだろう。(あるはずなんだけど実行力を失った、というか。)
そこにまんまと個人主義(という名の利己主義)とか都合の良い権利とかプライバシーとかが入り込んで(または直接的な工作が「しめしめ」と入り込んで)、また左右対立に明け暮れて(明け暮らされて、というべきか)、その下のレールは本当に誰にも気づかれずに敷かれた、と言ったところだろうか。
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最後に発破だけかけておくと、たとえにわかインテリだとしてもインテリには変わりないので、どうかその頭脳をフル活用して、この現状を少なくとも認識してもらいたい、と言ったところだろうか。
SNSのこの時代、「表の顔」しか持ち合わせない人もいるようだが、こう言ったことこそ裏で、つまり自分の土台で考えるものである。(裏アカとかもあるようだが、アカウントを作ってる時点で「表」である。)(こんなことは日本に限らず世界中の、老若男女を問わず持っている感覚であろうが。まんまと何の疑いもなくレールに乗っている人がいるかも知れないので、敢えて言っているだけである。「はっ」としていただければ幸いであるが、斯様なことは本来は自分で気づくべきことである。)
知識をひけらかす訳でなく、主流に迎合する訳でなく、地に足をつけて考えるものである。
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