2023年2月23日木曜日

中心から作る建造物

土台からではなく、中心から作る建造物のアイデア。

普通は建物は土台から上へ上へ作っていき、タイムラプスで見たりするといかにも現代の技術の結晶という感じがして壮観である。
これは、最初に完全な設計(完成図)があって、かつ地球の重力の関係上、どうしても下から上へ作らざるを得ない、またはその方が効率が良いということであろう。
(まさかクレーンで頑張って上から作る人は誰もおるまい。但し「設計図通り作れば良い」という条件だけなら、理屈上は可能であろう。)

何を言いたいかというと、土台からではなく、核となる「中心構造物」を作り、それを中心に最終的な完成図にどんどん拡張工事していく構築手順のアイデアである。
(タイムラプスで言えば、従来手法は土台から上へ伸びていくのだが、本アイデアでは、中心構造物から上下前後左右に球状に広がっていくイメージ)

具体的にこれを実現するには大まかに以下の2案が考えられる。
・拡張するごとに中心構造物を含む全体構造物をクレーンで1段階持ち上げ、その間に拡張する方式
・拡張時に中心構造物を含む全体構造物を傾けて、その間に拡張する方式(タイムラプスで見れば、ごろごろ転がすイメージ)

言うなれば、各段階ごとにその時点の重心とか荷重の分散具合が動的に変化しながら「成長」していく建築手法である。

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「無駄だらけでなんの意味があるのか?」と思われるかもしれないが、このアイデアは例えば宇宙上での建造物や、重力の小さい星上での建造物の構築時に応用可能である。

現代の建築が遥か昔からの技術の蓄積によって、現代では全パーツの荷重も数値によって計算可能になり、それを論拠に設計図が作られている。
それと同じように本アイデアも紆余曲折を経て、細かい技術を蓄積していくことになるだろう。

そうすると、地球上の建造物にも逆適用されて、「拡張可能な建造物」ができるかもしれない。

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そもそもアイデアなので突拍子もないだろうし、無茶苦茶なことを言ってるかもしれないが、アイデアがあるが故に好き勝手書いただけである^^

タイムラプスの話を何度か持ち出したが、建造物の出現の仕方はいかにも人工的である。(いい悪いの話ではないのでご了承ください。)
果たしてこれが、今後数千年先も同じなのかどうか?とふと疑問に思っただけと言えば、それだけである。
なんでも自然を模倣すれば良いというわけではないことは分かっているが、発想の転換として、「自然上のもの(生物)と同じように完成形に向かって大きくなる建造物」があっても良いのでは?と思い、少なくともその風穴くらいは空けといても損はないだろう、ということである。(飽くなき人類の好奇心というものでしょうか?)

※自然上のもの(生物)=有機体(有機物)で、建造物=無機体(無機物)であって、そもそも根本的に有している目的(性質)が全く異なってるのかもしれないが。
石を積み上げるにしても、木を柱にするにしても、石は当初から無機体であるし、木は有機体だが、建物という目的のために人が勝手に木の目的を無機体に変更している、とも言える。
少なくともこう言った考察で、「建造物は無機体でなければ困る」という点(暗黙の特性)が見えてくるわけである。

「部品」は確かに無機体でなければ困るだろうが、「有機体が成長する過程」もいわば「無機体化」すれば良いだろう、というのが本アイデアの根本であろう。
(物質ではなく、概念の無機体化。)

ものすごく突拍子もないが、しかしまぁアイデアなので書いておくこととする。

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