2020年10月6日火曜日

詭道を拠り所とする機関

 総括的になるが、国の方向性を決める機関が詭道を拠り所と
していたのでは、うまくいかないということ。

詭道は戦局の一部で使うものであって、それを常態とした
ところが敗因であろう。(この辺も孫氏に書いてなかったのか?)

おそらく戦局が芳しくなくなったら、嘘の上塗り、世代が
下れば新しい手法が通用するようになるから、新しい嘘へと
つなげていけば良いくらいに思っていたのだろう。
その辺が浅はかだったという結論。

蓋を開けてみれば、そこにはただ不徳だけが残った。
(詭道の中で私利私欲のままに謳歌できて幸いであったろう。)

世界のニュースで、もはやこういった「倫理」レベルで
大体的に言われるようなったということは、世界の見えない
動きとしてすでに方向性ができたと見える。
一般市民の肌感覚レベルまで認識が降りてきた、降ろして
よいということになった、ということ。

ーーー
肌感覚、倫理感では上記の通りだが、実際の政策レベルで見ても、
やはり以下の点も敗因であろう。
それは、「どんなに頑張っても全て持ってかれる」ということ。
あちらの教科書通りなので説明不要だが、あちらでは誰が何を
やるかは全てトップが決めて、取り分もトップが決める。
途中でうまくいかなくなって、自由経済を取り入れたが、基本は同じ。
個人的に自由経済だろうが、やはり取り分は全てトップが吸い上げ
られる仕組み。

全国民がロボットならうまくいくのだろうが、そうではなかった
「だけ」ということ。それに気づくために百年と何億という人を
棒に振ったのだから、その浪費は甚大である。(あぁ勿体ない。)

経済については上記の通りであるし、例えば芸術分野であっても
どんなに努力して有名になっても、その「人」が有名になるわけでは
なくて「国」やら「党」やらがその取り分をぶんどって行ってしまう
のでは、個人としてやるせないだろうし、そもそも努力しなくなる。

学術も同様。ノーベル賞が出ないのも頷けるのではないだろうか。
せっかくとっても、それは「国」やら「党」やらの取り分なのである。

この結果は「上に政策あれば下に対策あり」と言われることからも
明白だが、上も下も相互不信である。詭道を持っていてすれば、
さもありなんと。
だれもこのような不信の世の中に住みたくないだろうし、住んでいる人は
やる気を失うだろう。

ーーー
以前書いたとおりであるが、計画経済はあくまで短期戦術用である。
つまりその時点の最新技術をコピーして、それを計画的に量産すれば
勝てる(そりゃそうですね)、という単純極まりないもののはずだが、
なにやらもっともらしく言って、それを「成立」させるには「搾取」が
正当だと、本末転倒理論になっているだけであろう。
(自分が成り立つには食べ物が必要だ的な。)

基本すぎることを書いたが、またこれはこれで当の本人も気づいてて、
というか、実際うまくいかなくて、ああでもない、こうでもないと
ひねくり回して延命しているようだが、どうやっても「本」に立ち返ると
この単純極まりない「不徳」「倫理欠如」によって崩れるようにしか
見えない。
(おそらくこういった「考察」はそれこそ、あちらが出現した当初に
すでに出切っていることだろう。これはその再掲でしかないのだが。)
(現代の経済学からすれば、こんなことは幼稚園レベルであるはずだが
学者は何をやってるのか?と思われるかもしれないが、学者は学者で
こういう点では弱いのである。つまり学者の糧はどこから来てるか、
ということ。もはや明白だが学会が変に牛耳られてるので、変なことを
いうと飯の食い上げとなっては困ってしまうからである。)

ーーー
前回と同様になるが、将来の歴史の教科書には
「詭道を持って覇権を握ろうとしましたが、不徳によって滅びました」
の一文で片付けられるだろう。

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